コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

Hurricane Striking New Orleans

ハリケーンカトリーナ」が南部の州ルイジアナミシシッピなどを直撃した。
州民は、お隣の、アメリカ最南端州テキサスに避難し始めている。
ところが、最貧困層の人たちは移動する足がない。
ニューオーリンズなどでは店の襲撃が起きているという。
当初の生活必需品だけでなく、
生活に必要のないものまで、盗まれている。



このニュースを聞いて、「やっぱりアメリカは危険なんだ」と多くの日本人は思うだろう。
っていうか、何回かアメリカに行ったことのあるうちの母も言ってる。


でもね、そうは思わないでほしい。


まあ、確かに、日本にくらべれば危険だよ。どこの国でも。
日本は世界一治安がよい国だろう。


でも、日本よりは危険なアメリカ全体でも、
危険な地域とあまり危険ではない地域はある。





ニューオーリンズで略奪や襲撃が起こったときいて、特に驚かなかった。
むしろ、納得した。まあそうだろう。


ニューオーリンズは危険な町だ。
1998年に旅をしたとき、肌身で感じた。
一刻も早くこの地を出たいと感じるほど、危険な臭いのする町だった。


ユースホステルのフロントの人や、
タクシーの運転手さんなどが、地図を指して教えてくれた。
「この通りは歩かない方がいい」「ここは大丈夫」


実際に、自分で歩いてみて、
「ここは歩いてないほうがいい」
「怖い。立ち去りたい。ヤバいんじゃないか。」
などと感じる通りが多すぎ。
退廃的な空気。ゴミが多い。汚い通り。などなど。
人びとがどうだったかは、もうおぼえていないけれど。


ドラッグが、そこらへんで売買されていて、
ユースホステルでも回ってきた。
やる?
やらないよ、もちろん。「No」
あまり、そういうものに興味はない。


ユースホステルにさえ、麻薬中毒者が住んでいた。





オレゴン州でそんなことを感じたことはめったになかった。


いろんな州に行ったことがあるけれど、
ニューオーリンズは、どちらかというと、一度行けば十分なところである。
私にとっては。


ジャズの発祥の街で、惹かれる人も多い。
でも、私には、気候も人も街も、湿気が多すぎて、疲れるところだ。





ニューオーリンズが浸水して、店が襲撃されたというのは、
たとえば、
新宿の歌舞伎町で地震が起きて、店が襲撃される、というのと同じことだろうと思う。


ニューオーリンズの人にも歌舞伎町の人にも、悪いけれど。


ニューオーリンズは、それほど、犯罪の臭いがする町です。


そこを見て、「アメリカはやっぱり危険なんだ」と思わないでほしい。





数年前(だっけ?)に、ロサンゼルスで地震が起きたときには、
暴動は起こらなかったでしょ。


それは、ロスが、ある程度は治安が整った街だからだろう。


アメリカでも、暴動が起こる街と起こりにくい街があるのよ。