コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

世界を変えたい、受けとめたい

定められた正確な結果(誤りのない産業翻訳)を出すことを求められる仕事でなく、お客様を喜ばせるプロセスが問われるような今の仕事が楽なんだと思う。もちろん店長になったら売上も問われるけど、売上は様々なプロセスの結果だ。プロセスを経ないで一足飛びに結果を出せるわけじゃない。
翻訳に成功しても、次の仕事がもらえるだけ。自分の成長にはなるけれど、会社の経営に関われるわけじゃない。翻訳事業は会社の一部でしかない。翻訳の会社を興そうとも思わないし。
私には翻訳の先が見えないし、翻訳の営み自体に喜びが見出せない。(私の両親は、産業翻訳の仕事を請け負うことが多く、その仕事にそれなりの面白さを見出している。翻訳業を志す人たちも多い。彼らには職人魂があり、また翻訳の先にあるものが見えているのだろう。)
接客は、自分の顧客への対応で会社の成長が決まる。自分のアイデアで、店舗レイアウト、仕事の手順、商品自体がどんどん変化する。快感だ。
自分のアイデアで変化を起こせる。変わる実感。毎日わくわくするような新しいこと。
翻訳は単調で辛かった。自分は末端の「部分」であるという感覚。細部の調整。目の前にいるのはコンピュータ。相手がいないということが辛かった。
訴えかける相手が欲しい。そして、訴えるという営みが好き。自分を出せないと辛い。
自分の言葉を使って、商品の魅力を伝える。そうして、店や自分のファンを増やす。


私の基本欲求は、「世界を変えたい」ということと、「あなたを、自分を、受けとめたい」ということだと思う。


毎日、「お客様に会いに行く」という気持ちで会社に行く。どんな人が来るかな。わくわくする。