コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

Wong Wing Tsan 十五夜月映えコンサートin熱海

Wong Wing Tsan 十五夜月映えコンサートin熱海


http://www.satowa-music.com/concert/2006-05-12.html


たすくさんによるレビュー
だいすけくんによるレビュー


ピアノ即興演奏家であるたすくさんとだいすけくんに誘われ、
友人2名を引き連れて、熱海のヒーリングミュージックコンサートへ。


素晴らしかった。
音楽に、空間の広がりが感じられた。
何のこだわりもなく、どこにも引っかからず、
滑らかに流れ、広がっていった。
彼の演奏と聴衆と共に、瞑想する。
……生きている。
生まれてきたからとか、生かされているとかではなく、
私は生きたいと欲した。そして、今ここに生きている。


即興演奏と、CDから作曲された曲と、
今年の秋に公開される映画の音楽が披露された。
私と友人は、CD曲が気に入った。
特に「フレグランス」からの二曲。
ドビュッシーの「夢」などは技術的なことが気になってしまったが、
いずれの曲も波動がとても心地よかった。
鬱で泣きたいとき決して邪魔にならないBGMである。
(コンサート中、涙が頬をつたい続けた。)


始まる前に、<月>の会の方が、月を眺めながら音楽を聴きましょうと、
嬉々として月のことをいろいろ話してくれた。
私は月より太陽が好きだから、そんなに月に熱中されてもよくわからないなーと、
若干斜めに構えながら、話を聞いていたのだけれど。
熱海市の指定有形文化財である起雲閣の日本庭園に囲まれながら、
ヒノキの切り株とツタの造形アートが置かれた会場で、
月のアップリケが付いた濃紺の座布団に座り。
このような企画をされた方の心意気が素晴らしく。
こんな素晴らしい企画を催してくれる人がいて、
百人ぐらいの聴衆が彼らの粋で癒される。
現代も捨てたものではない。