アントニオ・ガデス舞踊団とフラメンコ
10月3日に観たアントニオ・ガデスは、
フラメンコという民族舞踊を、
一般人を魅了する洗練された舞台芸術にまで高めるという、
偉業を成した人らしい。
日本では最も有名な
バイラオール(フラメンコダンサー)であるそうだ。
現代フラメンコ論
アントニオ・ガデスが他界
アントニオ・ガデス写真ギャラリー
もう何年か前に亡くなって、
彼の舞踊団はステラ・アラウソが引き継いでいる。
ステラの踊りに出会えてよかった。
本当に骨盤が全くぶれないし、
オーラが素晴らしく広い。
広い会場中に彼女の気が満ちる。
感銘を受けた。
私もあのぐらい大きな気を持つ人になりたい。
もうお腹も出ているおばさんなのだが、
踊るときの気迫、技術、魂が違う。
会場はフラメンコをやっていそうな人で埋め尽くされていた。
見渡して、二の腕がゆるい人ばかりだったのが意外。
今回の踊りを観て思ったが、
フラメンコは体重があったほうが、
リズムの取り方に迫力があってよいね。
お腹や腕が太いぐらいがちょうどいいのかもしれない。
相手役のアドリアン・ガリアは、
バレエ出身、フラメンコダンサーとしてはやや細身で、
美的には美しいが、
フラメンコとしての気迫はいまひとつであった。
美しいバイラオールといえば、
今、世界で大人気のホアキン・コルテス。
映像で観るホアキンはなかなか素敵。
『DDD』のバックナンバーでもインタビューが出ていたね。
(何号か失念。)
3日の公開レッスンで、
あるフラメンコダンサーが、昔はオペラ歌手をやっていた、
と告白していた。納得。
大仰なのが共通点、でしょ?
アントニオ・カナーレスの『ベンゴ』は
監督曰く「オペラ」だそうだ。