コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

「郷に入れば郷に従え」なのか

飛び出したいのに、飛び出すのが怖いのである。
社会の「こうすべき」という型からはずれるのが怖いのである。
飛び出して、シカトされるのが、いじめられるのが怖いのである。
それだから、日本にいたら、とても日本人らしくふるまうし。
アメリカにいるときは、アメリカ人よりアメリカ人らしくふるまっていることだろう。*1


それは、人間としてあたりまえのことなんだろうか。
郷に入れば郷に従え。
自分の身を守るためには。防衛機制として。


創作ダンスを始めて、"そういうこと"をやるような場所を見つけたら、
その場にいる人たちといて、すごく安らげた。
「飛び出さないようにしよう」「自分を抑えよう」とか考えなくていいから。
ダンスコースのある大学のオープンキャンパスに行って、事務室の人が言った。
「逆に、個性のある人じゃないとやってけないですよ」
おぉ〜、個性のある人、わたしのための場所だ。と思った。すげーうれしかった。
自分の居場所ってこんなところにあったんだ。
日本でも、「飛び出していい」ところがあるんじゃん。みたいな。あ〜、すごいうれしかった。マジで。


いや、創作ダンスを始めたのは、別にそういう理由じゃないですよ、もちろん。
ただ、ダンスを通じて、自分を解放するのが、気持ちいいのよ。
そもそも、プロセスが大事で、結果は大事じゃない。
そうだよ。このプロセスを味わうためにやっているのでした。
創るの楽しもう。
 

 

*1:アメリカ語をしゃべって、オーバーアクションして、エモーショナルで、がんがん口説くほうが、静かに言いたいことも言えないで黙っているより、とても楽なのだ。待つの苦手である。