コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

books, fragrance, and why japanese people love being in fashion in streets

  • Max Mara EDP


人を幸せにする、豊満な、ミュシャの女神みたいな香り
ラストはパウダリー、バニラっぽい
http://www.beautyfactory.jp/hinban/MX001-040.html
試香しただけ。今は違う系統のを探しているので買わないけど、気に入ったのでお知らせ。


本や香水は、誰が何と言おうと絶対私はこれが好き。というのがあって、幸せ。
洋服は、アパレル業界が作る流行に沿って街のファッションが全く変わってしまうのがすごく嫌だ。なんでベルトが流行るとベルト着けてる人ばかりなのよ。あと太った人や小さい人、背が高い人向きにもっとバリエーションを作るべきだと思う。Mサイズの細身の人(きれいな人!)向きの服ばかりが大量生産されるのは納得がいかん(最近は徐々に改善されている)。でも、東京は5年前、10年前にくらべて本当に街行く人びとのファッションが洗練されてきたし、だいぶそれぞれの個性に合わせて自由に着こなす人が多くなった。通りを歩いていて、そういった個性豊かな装いが見られると楽しい!
でも私にはトレンドを楽しむ精神がなく疲れるから、(できれば海外の)田舎というかもっと郊外の方に住みたい。これが着たい! と思うときに売ってなくて、たまにあってもウン万、ウン十万円とか高価だったりして手が出ない。流行ものばかりが出回ってるのは、まったくおかしい。家計がきびしく、探し回る体力ももはやないので目の前の安い流行りものを買うしかないという始末。たまに作るけど、作っているのを着ると周りがあたりまえだが既製品を身に付ける人ばかりなので、何か浮いている感じがして居心地が悪い。小心者なので。場にそぐわないことをやるのが嫌なのだ。だからといって服飾デザイン関係に行きたいんじゃなくて。そこまでではない。特別に奇をてらいたいのでなく、ただ着たいものが着たいだけなんだってば。*1


なぜ日本のファッションは流行ばかりなのか
このアパレル業界の方の言われることに補足する。彼の言うとおりに「ヨーロッパに東京のファッションが逆輸入されているせい」なのか私は詳しくないのでわからないが、今回旅行して、確かにドイツの大都市とオランダの中都市は日本と流行が同じだった! つまり、西欧にもいわゆる流行があるし、それを好んで着る人たちが多くいるということ! 彼は、流行の服を着る人が多いのは台湾と日本だけではと言うが、既にヨーロッパでも「流行の服」が出回っている! これには驚いた。
それってつまらない! インターネットで世界がつながると、情報の行き交いも速いし、しまいに世界の流れが均一化されて、先進国じゅうの人たちの着ている服が似たようなものになっちゃうんだろうか。わお。
みんな違っているほうが面白いと思うよ。


情報や嗜好が均一化されることの何が嫌なのかというと、多数派対少数派というパワーゲームが始まるからだと思う。少数派が自分の好きなものを身につけることに、多数派からの無言の圧力がかかるのは、自由ではない社会だと思う。そもそも社会というのはあまり自由なものではないけど……。あまり理想ばかり言ってられないけれど、なるべく人びとの多様性を認める社会にしたいじゃない? そうしていこうよ。
流行ものを着る人たちが世の中の22%ぐらいだったら、それは流行ってはいても、「多数派」ではないけれど。若者が猫も杓子も流行の服を着ているとなると、何か流行を着ていない人は「格好悪い」みたいな勢いと雰囲気を感じてしまう。私にはそれが居心地が悪く感じられる。




 
  

*1:自分で言うのは憚られるが、原宿表参道を歩いてたら写真を撮られてストリート誌に掲載されたこともある。もしかしたら流行なんててやんでい!と思っている人がストリートファッションを作るのか否か。服大好きトレンドわくわく(?)の人たちのように流行を先取りしたいのではなく、むしろ流行というものがなくなってほしい。流行を「作る」ことについてはまた別の機会に書きます。