コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

全日本フィギュアスケート選手権女子フリー

フィギュアスケートをダンスの分類に含めるのもどうかと思うが、
ダンス的な興味で観る部分が多いので、まあとりあえず。
http://www.fujitv.co.jp/sports/skate/figure-japan2005/index2.html
http://www.sponichi.co.jp/olympic/special/road_to_torino/figure.html



村主章枝さん(24)が優勝しましたね。194点。他の180点台の選手たちを抑えて断突トップ。
えぇ、泣きましたよ。少しですが。
最終滑走者6人のスケートを観たが。唯一、涙がにじみ言葉を発せなくなった、数分間だった。
衣装からして意気込みが違ったね、今までと。
ベージュとブラウンと黄色に金刺繍の派手めな衣装で。
「えっ、こんな派手なので、章枝ちゃんらしい衣装なの?」と今までとのギャップに驚き。
胸も大きく開いているし。
今までの薄紫や真っ黒や紺の、静かで芯の強い優等生的な印象と随分違うじゃないですか。
(他にも派手な衣装の時があったらごめん、観てない…。)


何が私を泣かせるのか。
「股関節を怪我しているのにここまでやるか!? やれるか!?」と。演技の一つ一つに驚嘆する。
観る側の思い入れが深いと、泣くのか。
感動が観る者の思い入れに左右される。よくあることかもしれない。


それにしても。気迫が違った。
6人全員ものすごく緊張しているのはきっと一緒なのだろう。けれども、
その神経の高ぶりを<すべて>外に出せれば、
それは内にこめられた不安――ステップの狂いにつながる――ではなく、
人を熱狂させる電波みたいなものに変わる。
本人も「お客さんに気を飛ばしたい」と言ってる。


この前のNHK杯の村主さんショートプログラムにはNちゃんも泣いたというし。
昨日・今日のマスコミも彼女を絶賛しているし。
私の思い入れ云々を超えて、彼女のスケートには、人を感動させる何かがある。

すげー。
まさにアーティストである。












浅田真央ちゃん(15)の演技も大好きなんだけどね。
くるみ割り人形」の、手を「お星さま〜」ってキラキラさせたり、
小首傾げたり、小さな素振りのひとつひとつが、可愛らしい。演技力があると思う。
前回ソルトレーク五輪金メダリスト サラ・ヒューズ(16)みたいに、
若さとそれに伴う愛らしさ(だけと言っちゃあいけないが…)で観客の視線を総ざらいしていく。
勢いがある。










村主さん本人は、浅田真央ちゃんや安藤美姫さんに比べれば、
「才能に恵まれていない。努力でここまで来た」と認識しているとのこと。
そうなんだ〜。驚きである。
秀才タイプの人なのかな。早稲田大学卒ですし。
自分のことを「理屈っぽい」と言ってる。
演技の上で、計算していく部分が多いのかな。
コンセプトを考え。やるべきことを数えあげ。ひとつひとつ、丹念に練習して積み上げていくんだろうか。


どちらにしろ。
上を見れば、「才能に恵まれてない」かもしれないが、
一番下のスタート地点から、ここまで来れた。
並はずれた身体能力・精神力の持ち主である。








荒川静香さん(23)は感性で演る天才型だそうだ。本日の読売新聞の報道によると(引用ほぼ同新聞)。








村主さんの言葉は私の印象に残ることが多い。
「24時間、スケートのことを考えていれば幸せ」
「人に感動を与えたい」




















ちなみに、2ヵ月後のトリノ五輪の日本代表に選出されたのは、村主章枝荒川静香、安藤ミキティの3人です。
男子は、みんな知っていると思うが、高橋大輔くんが選出されました。織田信成くん、1枠しかなくて本当に残念だったね。


では、今日はここまでで失礼しまする。