コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

March 5, The Forsythe Company "7 to 10 Passages"

大きな会議用の机が、舞台の右側に、奥から手前に縦に10 並べられている。
男と女が入ってくる。
しゃべり始める。
男がmonsterの声、
女がもうひとりの主体(誰だかわからない、または「ナレーター」)の声を、
録音された(?)ナレーションに合わせて口を動かす。


monsterの嘆き。悲しみ。
monster "do you know what you are doing?"(自分のやってることわかってる?)
narrator "I know what I'm(ve?) done."(何したかはわかってる。今の自分のことは全然わからない。)
このやりとりを幾度も繰り返す。


途中から見えない男性のナレーションも入る。
narrator "efficiency, speed, rationality...."


このナレーションがとても良かった。ナレーションで泣く。
(私はこのナレーションをやりたい。)


踊りも緊迫。というか緊縛された感じだ。
7人。
ダウン症か半身不随か? 全身に身体障害を持つ人のような動き。
舞踏の動きにも似ている。


30分かけて、手前から9番目の机の左横に一列に並んでいたダンサーが、
手前から2〜5番目の机の横までにじりよってくる。


最後は、右から二番目の男性が、擬人化されたmonsterのように、
かなり強い調子で苦しみを表現する。
しまいに彼はずりずり後方に下がってゆき、奥でいろいろ踊り。


突如奥から全身白の変な男が入ってきて、机10番目の横の薄闇のなかで変な踊り。


そんな感じで終わる。








フォーサイスの"7 to 10 Passages"は、抽象的で、いろんな解釈が可能だと思う。
monsterの嘆きは、とても個人的なものにも、また人間社会の悲鳴のようにも聞こえる。


作品を作って形にするまでは、自分が何を感じているのかわからない。
アーティストの魂の叫び。


眠い……つづく。