コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

人生とは

人生とは虚しさとの闘いである、
草刈民代さんが言っていた気がする。*1
草刈民代さんのような
普通のパーソナリティに見える人にも、
虚しさとの闘いは存在するのか。
意外であった。


お腹一杯食べること、安らかなシェルターを得ること、
私の中に外の世界がなだれ打ってこないように、
私の中が世界に筒抜けにならないように、
一秒一秒努力し私と外の壁を作り続けること。
それらをしなくていいようになったら、
今度私はその空っぽな人生を埋めることを求めるのだろうか。


なんとなく、ただ、脳みそのセロトニンなど
一部のホルモンが足りずに、
化学的にアンバランスを起こしている。
そうして虚しさを感じるだけのような気もする。
すると、すべきことは、
精神的な解決ではなく、
38℃のお風呂に入ることだったり、
人と手をつなぐことだったり、
野良猫を抱いてみたり、
温かく美味しいスープを作って飲んだり。
そのような具体的なことであるかもしれない。


目の前の人は、私と同じような
深さの井戸を抱えているのだ。
何か救われた気になる。


どうしていいかわからず。
そういうときは、歩きながら踊ってみる。
腕を伸ばす。腰が開き。
口の端が上がり。
意味もなく、楽しい気分になる。
たぶん私に必要なのは、コウイウコト。


意味もなく、哀しい気分になっているのだから。
意味もなく、楽しい気分になればいいのだ。

*1:『バレエ漬け』バレエ漬けで。