コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

トヨタコレオグラフィーアワード・ガラ

トヨタコレオグラフィーアワード・ガラ
シアタートラム 3000円

黒田育世 [TCA03 次代を担う振付家賞・オーディエンス賞 受賞者] 振付
「SIDE B」 出演:BATIK
(植木美奈子 土井唯起子 矢嶋久美子 田中美沙子 大江麻美子 清家悠圭)
■金沢ワークショップメンバー(小西建太朗 横谷理香) 出演
「あしたはきっと晴れるでしょ」 振付・演出:砂連尾理+寺田みさこ
■福岡ワークショップメンバー
(後山阿南 烏山 茜 菊沢将憲 高山力造 畠山勇樹 簑輪壮平) 出演
「モニカモニカ」より 振付:黒田育世/演奏:松本じろ
■山崎広太 [TCA03 オーディエンス賞 受賞者] 振付
「イルカ狂」(初演) 出演:山崎広太


初めて観る黒田育代。
「SIDE B」は今回の4グループの中で一番拍手が大きかった。
黒い衣装に真っ暗い舞台。ずっと髪で顔を隠して踊る6人の女。
虚無が感じられた。この作品を観てどうなるのか、という思い。


砂連尾理+寺田みさこの作品も初見。
「あしたはきっと晴れるでしょ」
明るい素のままの舞台。
赤の椅子と青の椅子。男と女。
男は夏の白いシャツとパンツ。
女は白いシャツにベージュの膝下丈フレアスカート
日常の動作を取り入れた動き。
たくさんの引き出しがある振付。
生きることの戯画。
ワークショップメンバーとはいえ、
小西建太朗と横谷理香はプロだった。
言葉にすると陳腐になるが、空間に愛が感じられた。
泣きそうになる。


「モニカモニカ」
ワークショップメンバーは、素人だった。
松本じろの演奏はやわらかで広がりのあるポップス。
生まれてきた幸せを感じさせる。



「イルカ狂」
山崎広太による一人コメディ。
シルバーの上下スーツに、白い縁のサングラス。
薄暗い舞台。
左端にオフィス用椅子。
おもむろに座り、タバコに火をつける。
立ち上がって、踊りながら、たまに発語。
滑ったギャグも多かったが、
「おがわ、わ〜、わ〜、ふわ〜」
みたいな戯言には皆笑う。
後半は、無言で踊りまくる。眠くなった。
山崎の踊り、振付は面白いのに、
構成をもっと工夫してもらいたい。
彼の振付は説明不可能で面白い。