コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

Pina Bausch "Kontakthof"

彩の国さいたま芸術劇場
15:00〜17:50
A席 7000円


20人弱の男女が椅子に座っては立ち、
男女で抱き合ったり、愛撫したり、
みんなで行列作って舞台を横断したり、
時に一人だけ叫んで倒れたり。



やはり『カフェ・ミュラー』の方が、
構成に工夫があり、面白かった気がする。



コンタクトホーフの映像をどこかで観たことがあり、
あまり感じるものがなかったのを、
公演の途中で、思い出した。



観客はそれでも、最後には陶酔した幸福感が
会場中に充満していた感じ。


もう一点特筆すべきは、
観客で、もはやコンテンポラリーダンス仲間に会わなかった。
楠田枝里子も見かけなかった。
以前は、ピナの公演に行く度に、
モダンやコンテンポラリーダンスの教師やら仲間やらに鉢合わせしていたのだが。


ピナ・バウシュという一人のアーティストが亡くなり、
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団は、求心力、訴求力を失った、
ということなのだろうか。



ダンス自体は、
ピナがいたころのコンタクトホーフを観たことがないので、
ピナがいなくなりダンス公演がどう変わったのかを、今一つ評価することができない。



ダンスの舞台を踏んだり、観たりする度の、
生命の充実感。
今回は、あるけど、すぐ消えてしまう感じかな。
コンタクトホーフという作品のせいか、今回の舞台が強度不足なのか、よくわからない。


ピナ・ワールド全開なので、やはり好きだし、幸せではある。