コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

生きる知恵

アルジャーノンに花束を

猛勉強して一流大学(教授陣が素晴らしかったという意味において一流)に行ってみて、気づいたことは、「生活を楽しむには、バカなほうが楽しい」ということだった。誤解を招く表現なのだが、ちょっと聞いてください。
頭が良くても(本当の頭の良さとは生きる知恵があるということで、その意味では私はまったく馬鹿だったと思う。単に、観察力に優れ洞察力が少しばかりあった、というべきか)、世界の直すべきところばかりが目について、生きづらくてしかたがない。
アルジャーノンに花束を』のチャーリーみたいに、愚鈍でいたほうが生きやすいのでは? それは、愚鈍であることを馬鹿にしているのではなく。生きる本質を考えたら、誰でも、批判するインテリより踊る阿呆の方が生きやすいとの考えに至るのではないか。『アルジャーノンに花束を』はその意味で(それ以外にも多くの面で)、まったく生きる本質を突いている。