コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

ワークライフバランス

友人によると、通訳には並々ならぬ集中力が必要だそうだ。
一語一句聴くそばから、全部訳していくのだ。わかる気がする。
彼女の友人は、通訳を3年勤めた後、体を壊して辞めてしまったという。
彼女は、今、外資系企業の営業事務で、
日頃から英語で本社とやりとりしている。
その彼女は、仕事について相談した私に、
「英語はツールとして使う程度に留めておいたほうがいいと思うよ」と
アドバイスをくれた。
説得力があった。
ちなみに、彼女と私の英語力は大差ないと思う。


現代社会では、体調を崩して転職する人は多い。
友人らの話や転職誌からの情報によると、
転職先は、鍼灸師、マッサージ師、リフレクソロジスト、社会福祉士
など、いわゆる「癒し系」や医療系に行くことが多いようだ。
大学時代はキャリアウーマンとしてバリバリ働きたかったけれど、
一度体を壊した以上、私も癒し転職組の一人なのかもしれない。
あまり野心的になってもしょうがないな。


人それぞれ最良のワークライフバランスがあると思うが、
私の人生において、仕事100%はありえないのかもしれない。
仕事70%、プライベート30%かな?
現状は仕事60%、プライベート40%ぐらいの
恵まれた環境で暮らさせてもらっている。
両親が健在だからできることだ。有り難い。


やはり給料の良さで仕事を選ぶのは、動機が不純であった。
人はそれを、助平心と呼ぶ。
両親の世代において、職業選びの条件は、
とにかく食いはぐれないことであった。
私たちの世代では、事情が異なる。
失業率が上がっているといっても、欧州やアジア諸国と比べれば、
微々たるものだ。
それなりに、やりたいことができる。
限定条件はあるが、両親の時代よりは、よほど選択肢の幅が広い。
仕事が選べること自体、歴史的に見れば驚異的である。
好きなことをしよう。