コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

May 21, video dance 2006

http://www.saf.or.jp/performance/geijyutu/06_15_video.html


12時から21時まで、コンテ映像三昧。美味。


12:00-17:00
●同時代のダンス (ドキュメンタリー)
ウィリアム・フォーサイス、ジョゼフ・ナジ他

●プティ・バル (小さなダンスホール)
●2 IRIS (2イリス) 
ペンディングされた時間 (ドキュメンタリー)
フィリップ・ドゥクフレ


●Danser l’invisible
(勅使川原三郎−不可視のダンス)
勅使川原三郎

●小さな朝の詩篇 ジョゼフ・ナジ


17:30-21:00
●アパートメント マッツ・エック


●From a classical position
ウィリアム・フォーサイス

●Perspective Study vol.1
勅使川原三郎

●ラバンのダンス作品集1923-1928
「カンマータンツビューネのための作品集から再現」 (ドキュメンタリー)
ルドルフ・ファン・ラバン


●ギエム (ドキュメンタリー)
シルヴィ・ギエム

『2IRIS』(2005)52min.
振付・監督:フィリップ・ドゥクフレ。
ポップな映像。French Popsを歌うディーバ。
洗練されたPVのような作り。第一章に小編3、第二章に小編3(うろ覚え)。
彼は何が美しいか、知っている。


伊藤郁女は真っ赤なボブヘアとブラックのダンスウェアで、
画面一杯に広がる満月を背景に強度の高い身体を披露。幻想的な唯美主義(?)。
日本訪問記。音楽と共振する自動販売機のボタン。商店街。
図書館の中で二人で踊る。背景の映像も同じく図書館の中。
デュクフレ映像と交錯するデュクフレ。奇妙な視点の移動。


ココで観られます。
(上の写真も2Irisより)

  • ジョゼフ・ナジ

『Petit psaume du matin』(1999) 30min.
長い杖を持つ二人の老人紳士。木の机と椅子。
服と小道具は枯れた茶系統。
客席に向かい二人並んで椅子に座る。
ガラスの板を取り出し、自分の膝の上に置く。
ガラスの上から自分に白髪交じりの髭をつける。
観客から観て、まるで自画像を描いているよう。
ガーゼで口を覆い後ろで縛る。ガーゼの上から
互いの口にワイングラスをあてがい飲ませる。
馬鹿馬鹿しいことの連続。枯れたユーモア。
一回観るには目が離せず面白いが、
二回目に耐えうるか、いわんやチケット料をや。

  • 『Appartement』(2003) 52min.

マッツ・エック。掃除機ダンス。古典的。バレエベース。
2003年の作品と思えない。戦前(?)の作品じゃないのか。振付に古さを感じる。
左にクインテット。背景は重厚なレッドカーテン。
オリーブグリーンのスーツの各所に水玉模様のようにくるみボタンが……
どーなのよ、それ。あまりセンスがいいとは思えぬ衣装。
繰り広げられるメロドラマ。ニコラ・ル・リッシュなど
錚々たる顔ぶれ、ダンサーはいいのに勿体無い。

  • 『from a classical position』(1997) 25min.

ダナ・カスパーセンとフォーサイスのエロい絡み。
舞台装置は薄暗い照明、音楽はクラシックピアノのみ。
スタジオで踊っているのか。実験的。……微妙。