コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

『編集者という病い』見城徹

編集者という病い

極端なことを言えば、殺人者だろうと変態だろうと、僕を感動させる作品さえ、見せてくれるか、書いてくれるか、聴かせてくれればいいんだよ。逆に、どんなに爽やかでいい奴でも、その作品に心が震えなければ、つき合うことができない。


数々のベストセラーを出し続ける稀代の編集者である幻冬舎社長・見城徹の人生論エッセイ・対談集。2007年2月新刊。


尾崎豊境界性パーソナリティ障害だったと言われる)が著書を託した唯一の編集者。角川書店の一編集長であった見城徹は、サラリーマンの域を逸脱し、尾崎の個人事務所まで作り、何年も活動していなかった尾崎の総力特集を強引に『月刊カドカワ』に組み、二年間毎日尾崎に会い支え続けた。尾崎豊は再ブレイクするが、精神は崩れてゆく。


作家、ミュージシャンを刺激しないといけない。心に裂傷を負わせ、それを抉ってでも書いてもらう。十分あざといと思う。
自分を変わらせてくれる奴としかつき合わない。