コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

ナチョ・ドゥアトスペイン国立バレエ団『ロミオとジュリエット』

22日(土)18:00〜20:25(初日)
彩の国さいたま芸術劇場 A席5000円



★★★★☆4.0(総合)


コンテンポラリーダンスの振付家として名を馳せるナチョ・ドゥアトの、
稀な古典バレエ振付作品。


噂では、ナチョは今期で、スペイン国立バレエ団との芸術監督契約を終了する模様。
何があったのか、真相を聞きたいところだ。
私としては、クラシックバレエ団だからといって、
クラシック作品を作らなければならないということはなく、
今まで通り、卓抜した独自の世界観を持つナチョのコンテンポラリーを創り続けてほしい。


スペイン国立バレエ団ダンサー全体の技術、
ナチョ独自の世界観、共に、素晴らしかった。
5000円払った価値はあった。
だが、バレエとして、またはコンテンポラリーダンスとして、
中途半端だったと言われてもしかたがない。
(だが、"ダンス"を観に来たのではなく、
『ナチョ』を観に来たのだから、いいではないか!
幕間にナチョと握手した。知人のついでに。)


meowowの好みは、
その作品の場に、観客として参加することで、
新たな気づきや感動を得る舞台。
わくわくしない。
新しい世界観が欲しい。
meowowは、
avangarde、現代性contemporaryを感じられる舞台が好き。


観客全体の反応は、非常に好ましかった。最後は、劇場に一体感があった。
もちろんシルヴィ・ギエムや、
H・アール・カオスの舞台ほど熱狂性が感じられるわけではない。
客席は土曜日ということもあり、ほぼ埋まっていた。


ナチョ・ドゥアトの世界は、大好きなので、来日の度に観に行く。
そのことに変わりはない。


ナチョ・ドゥアトの世界(20080323)