コンテンポラリーダンスと英語とねことパンの日々
    

「死とは創造である」『神へ帰る』


ニール・ドナルド・ウォルシュの『神との対話』シリーズの1冊。
今回は、死生観がテーマだ。


一言でいうと、


「死とは創造である」


と、書かれている。


死と誕生は、同義である、と。











若いときに必ず一度は考えると思うが、


18歳のときから死ぬほど疑問だった


「人は皆、死ぬ。なぜ生きるのか?」


という問いの、答えが、10年後に与えられた。


人生で最も影響を受けた本の一つになるかもしれない。
ネルソン・マンデラの自伝ばりに、人生観が変わったと思う。


これだけで、こんな一冊だけで、人生変わっちゃうんだろうか。


宗教は、偉大だ。


人間は、単純だ。(本当かよ。)



神へ帰る

神へ帰る


かなり難しくて、まだ自分のなかで消化できてない。
消化できたら、もうすこし、冷静に、いい意味で批判的に、
捉えられるかもしれない。
とりあえず、表面上の意味は、把握した。


自分の言葉で語れるようになったら、
これまで愛した、謎めいた女や、男の、
語った死生観について、幾許か掴めるようになるのではないか。
私には全く想像のつかない世界。





こんなに簡単に人生観が変わってしまうなんて、
それこそ宗教以外の何者でもない。
簡単に変わったと感じられるものは、あやしい。
そう感じさせるのは、大抵、カルトだ。
と、大学で宗教学をかじった身としては。


カウンセラーも、カウンセラーを崇拝するように、
依存を引き起こすカウンセリングは、成功ではない。
何か頼りなくて理屈っぽいおっさんやなあ、
すごいムカつくなあ、こんなことやらせて、と腹が立ち。
でも約束のセッションが終了したら、
始める前と明らかに変わってる、自分。
まあ大半は、腹のなかをメスで抉られるような、
自分の血の滲む努力の末ですが。(自分で言うなや。)
あのおじさんのところにまた行きたいとは思わひん。
それがカウンセラーの匠やと思う。







初めてニールの著書を読む人は、
神との対話』を一読することをお薦めする。


『神へ帰る』は、初めてニールの本を読んだ人には、
何やらわけわからんこと言ってる変なおっさん、
にしか見えないと思う。


『神へ帰る』は宗教っぽいかな。
まあ、死んだ後どうなるか、は誰も語れないわな。
誰も語れないことを、あえて語るのは、宗教しかないわな。
科学において、死後は、「無い」。*1
哲学において、死後は、「語りえない」世界。


ニールの著書のエッセンスと魅力は、
神との対話』に豊かに結実する。
神との対話』は、宗教というより、
自分の人生を振り返らせてくれる良い思想書だと思う。

*1:ということになっている。神及び神との交歓である直観を信ずる科学者は実は多いのだが。