012 アレルギー性結膜炎と、盲目と、LASIK:
どんなレイヤーにいても、もしかしたらかすれ合う、瞬間があるのかもしれない。
私と自分と彼と僕は、渋谷の雑踏ですれ違い、二度と会うことはないかもしれないが、
すれ違った瞬間に、生体情報を全て交換する。
オーラとして。
無意味に覚える全てが、有意味なすべてである。
意味。
呼吸することすらできず、あるいはどう呼吸すればいいのかわからず、
また、呼吸が苦しく、存在が今、
実存の苦しみを忘れず。
ただ、みんなにわかってほしい。
自分の世界観が、「わかりあえないことだけが、わかりあえることである」
であるとしたら。
諦念が底を流れる。
(わかりやすい)
だが、そういった考えを持つ人は、人類の30%かもしれないし、
仏教徒の92%かもしれない。
洞察が鋭く、同時に、ある方面において、途轍もなく無能である。
ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』で、
主人公はIQ210(?)の青年から、知恵遅れの少年のようになってしまう。
高校生で読んで、精神的に共感しただけでなく、
今でも、肉体的に共感できてしまう。
シャーロック・ホームズがそうであったように、
人間は、ある方面において、天才でも、
別の面において、途方もない無能さを秘める。
け・ど・。
病気のせいにするのも嫌だけれど。
障害のせいにするのも嫌だけれど。
みな、どこかに欠陥やトラウマを抱えている。
どうして、強いふりをする必要がある?
なぜ、闘わなければならない。
どうして、戦いが好き。
どうして、平和が好き。
何故、矛盾したものを、抱えて生きるんだろう?
チーターは、満腹のとき、目の前にインパラがいても、追いかけない。
それは矛盾だろうか?
矛盾に見えるものも、矛盾ではなく、自然の摂理なのか。
何故、平和を説きながら、夫婦ゲンカをする牧師よ。
教師が善さを説きながら、教師の息子がグレているのは、
よくあること。
戦うことが嫌いなのに、生き延びるために、
牙を研ぐ。
パン屋のように、本当に、人が喜んでくれることで、
世の中が成り立つとして。
一方で、軍事産業があり、
機密諜報機関がありー。
ひとつひとつ、平和のために、努力するとしても、
ふたつふたつ、世界を破壊するために、足跡を付ける者がいる。
わたしは、世界を望み、
破壊したいと願う。
もはや、いい人のふりはしなくなり、
天使であると思わなくなり、
同時に、私は天使と悪魔と人間の、そのどれでもない、すべてであると信じ。
この言説すら、超越した存在であると同時に、
こういったやりとりに眉に唾つける人の気持ちもわかる。(わかるって?)
私は0であり、1であり、2である。
アレルギー性鼻炎に文句を言うけれど、
半身不随よりマシだ。
目が腫れあがった状態に文句を言うけれど、
盲目よりマシだ。
マシと見るか、素晴らしいと見るかは、
トーンの問題。
どんなトーンの癖を、あなたの脳が持っているか、ということ。